富岳→ARM→Apple

koishiです。先日、富岳がスパコン世界一を達成しました。久々の日本のモノづくりでの快挙です。気になる筐体のデザインですが通常スパコンというとゲーミングなんとか…のようなハイテク感満載のデザインですが今回はそれとは真逆の日本画のようなグラフィックで装置全体使って富士山のイメージを浮かび上がらせるという一風変わった手法で攻めてきました。今までとは全く違う方向性を目指した開発者の熱意や意思が日本のイメージと合わせて非常にうまく表現されてます。
そして世間では再び「2位じゃダメなんですか?」がクローズアップされてますが本当に注目すべきはこのプロジェクトのプロセスです。この手の案件は2位じゃダメなんですか?のように様々な横やりが入りグダグダになるのですが近年の日本のプロジェクトにしては珍しいくらい(!?)ブレずにコンセプトを貫き見事結果につながっています。↓
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/gyokai/1261786.html

ポイントは1位を目指したわけではなく汎用性を目指したことそしてCPUにARMを採用したことでしょうか。そして偶然にもARMを採用するという判断が間違いではなかったことを証明するかのように先週AppleがintelからARMへの移行を例のWWDCで発表しました。↓

ARMというと今ではスマホやタブレットに広く使われているCPUですが消費電力に優れている反面非力なイメージがありました。がしかしそれも今では昔話のようで最新のAppleのAシリーズはシングルスレッドで見ればすでにintelのCPUに引けを取らない性能を引き出しているようです。今年Appleが大きく舵を切ったことでまた業界の動向が大きく変わりそうでintelにとっては非常に厳しい未来ですね。
そしてあまり取り上げられてませんがARMで思い出すのが4年前にソフトバンクがARM社を買収していたこと。最近はWeWorkなどでBadNewsばかりですがARM買収を決断した孫さんはやはりこの業界に関して先見の明と力があるなと再評価されてもいいんじゃないでしょうか….

SpaceX Crew Dragon

koishiです。SpaceX社が民間初の有人打ち上げに成功しました。


民間初の打ち上げ成功はもちろん偉業ですがそれよりも機体や操縦室内がSF映画を超えるほどの未来感です。↓

マルチモニターの下に車のインパネ程度の極めてシンプルな操縦室は従来の計器に埋もれた宇宙船とは全く違う新世代のビジョンを大胆かつスマートに具現化してます。なんというかやっと2001年宇宙の旅を超える未来が現実のものとなった感じです。そしてもう一つ驚異的なのがあまりクローズアップされてませんが無人船OCISLY (Of Course I Still Love You) へのロケットブースターの垂直着陸も難なく当たり前のように成功していること。

昔TVでサンダーバード3号が帰還するときに垂直に着陸するのを見て小学生ながらに「ロケットでこれは無理だろ….」と思ったのはどうやら間違いだったようです。

やはりやる気と情熱があれば夢に見た未来は切り開けるようです。さすがイーロンマスク。火星への有人飛行もそう遠くない感じがしてきました。

そしてさらに注目のISSへのドッキングは本日、5月31日午後11時27分ごろから。

人工呼吸器をすぐに作れと言われても….

Koishiです。コロナの猛威でマスクだけでなく人工呼吸器の不足も深刻化している状況です。そのため異業種からの人工呼吸器開発も話題になってます。例えばファクトリー閉鎖中のF1チームが技術力を生かして人工呼吸器を開発するとか何とか… ゼノデザインも常々医療機器のデザインと開発に携わってますが現実的には医療機器は異業種がすぐに開発/運用できるほど簡単ではありません。通常、開発から試験、認可と何年もかかるわけでそれを飛び越えると医療事故に直結します。ましてや今は世界中の産業&物流が止まってますから部品を手配することすらままならない状況です。そしてたとえ作れたとしても製品の流通やサポート体制が整っていないと危険すぎて運用できません。さらに問題なのは高度な医療機器の操作は臨床技師でないと扱えないため人工呼吸器を大量に作っても病床や人的リソースが追い付かないことも考慮しないといけません。

工業製品は研究開発や生産設備に膨大な投資と時間が必要です。なのでそう簡単にすぐに開発/製造/量産/そして増産ってわけにはいきません。その後、F1の人工呼吸器やテスラの人工呼吸器もあまり上手くいっていないようです。トランプ大統領が「アメリカでマスク製造しろ」と3Mに指令を出したそうですがあの大御所の3Mですらマスクを製造するだけでもリスクが大きすぎるとかなり渋っているのが現実です。