Mobikeのデザイン戦略と中国シェアサイクル事情

チーフデザイナーのkoishiです。
先月モーターショーの仕事で滞在した北京。すでにご存知の方も多いかと思いますが自転車シェアサービスが爆発的に普及してます。アプリの入った携帯をかざすだけで瞬時に開錠/課金、乗り捨て自由。この手間いらずの気軽さが電子マネー大国の中国にぴったりはまってます。
とくにこのMobikeは最近日本にも進出するほどの大手で車体のデザインも他の追随を許さないほどの完成度です。まず何と言っても特徴的なのは前後ともホイールが片持ちのシンプルなアルミフレーム。

プロダクトデザイナーが描くコンセプトモデルではよくある手ですが日常に耐える前後片持ちフレームがここまで普及した例は過去にはありませんでした。そしてそのホイールはエアーレスタイヤにオリジナルのキャストホイール。シャフトドライブの駆動系やブレーキ、ケーブル類もすべてフレームとハンドルに内蔵されすっきりとしてます。さらにライトもなくサドルの高さ調整も不可という気持ちいくらいの割り切り方。しかしこれらは単なる見た目のためではなく外観を極力シンプルにして故障やトラブルを回避するためでもあります。

既製の規格をほとんど使わない独自規格満載で莫大なコストがかかった車体ですがこれらはすべてデザイン/ブランディング上のアドバンテージになっている上に、盗難や部品の流用を防止するための対策になっているあたりがビジネスとして非常に上手くまとめたなという印象です。
ただこのシェアサイクル急速に収縮しているようで中国でもいたるところで写真のようにごみの山のようになってます。以前は何社も入り乱れてましたが今はほとんどが黄色のofoとシルバーのmobaikeの2社だけの状況でした。

日本の業界にもこれくらい革新的なシステムを期待したいところですが駐輪問題や事故、トラブルの責任の所在などハードル大きすぎてここまでの普及は難しいでしょうか・・・・  何とか頑張ってもらいたいものです。

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