GUIのフォント

koishiです。プロダクトデザインでも画面(UIデザイン)の重要性と需要が日に日に増していることは以前から書き連ねてますがそこで今までの印刷の操作パネルとUIデザインならではの重要な違いが一つあります。それはフォント(書体)の著作権と使用料です。

雑誌やパンフレット、操作パネル等の印刷媒体ではデザイナーが正規購入のフォントを使用して印刷される分には書体の使用料を追加で請求されることはありません。しかしこれが画面となると話は別です。画像にした文字でも装置に保存もしくは組み込まれると1台当たりの費用が必要になる場合があります。この費用や権利関連はフォントメーカーによって微妙に条件が違うので特に注意が必要です。(これが結構な費用になるので見落とすと予想外に製品コストを押し上げる要因になったりもします)

とはいっても必ず使用料を払わなければいけないかというとそうでもありません。今は著作権フリーのフォントが数多く出回っているのでコストを抑えたい場合は画面での使用もOKなフリーフォントを使用することもできます。その代表的なフォントが下記のIPAフォントです。標準的なゴシックと明朝の2書体で画面での使用もフリーです(書体のウェイトが1種類しかないのが唯一惜しいところでしょうか)

https://ipafont.ipa.go.jp/index.html

他にはgoogleもWEBや電子書籍を対象にしたフリーフォントを公開していたりと調べると多くのフリーフォントが見つかります。しかしプロダクトデザインの場合ここで注意しなければならないのが特に産業機器などの場合ライフサイクルが長く10年~20年同じ製品を改修しながらリリースし続ける場合が多い点です。息の長いプロダクトにWEB上にあった適当なフォントを使ってしまうと後々の修正時にそのフォントが手に入らなくなっている可能性があります。大手フォントメーカーなら信頼性やサポートは期待できますがほとんどが副業的に運営しているフリーフォントでは長期のサポートはおろかいつ「諸般の事情により配布中止になりました」となっても文句は言えません。なのでフリーフォントは気軽に使えるイメージですがプロダクトの場合実際にはその逆で使うときはかなり慎重に選択する必要があります。特に日本語はご存じの通り文字数が非常に多く複雑なので高品質な日本語のフリーフォントとなると大手や資金力のあるところでないと開発と長期の維持は難しいものがあります。フォントの世界は電子化されて簡便になるかと思いきやさらに奥が深まってますね。

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