GUIの色

koishiです。以前GUIデザインのフォントについて書きましたが今度は色の話です。最近のGUI(操作パネル)は特にタッチパネルの大型化/高精細化が急速に進みフルカラー表示の大画面タッチスクリーンも珍しくなくなりました。もうすでに立ち食い蕎麦の券売機でも19インチのフルカラータッチスクリーンが普通に使われていたりします。そのため従来の押しボタン式の操作パネルよりもはるかに多くの情報を一気に表示させることができるようになりました。しかしここで注意しなければならないのが情報過多になりすぎないよう配慮することです。特に日本人は空きに対するもったいない感が強すぎるせいかスペースや性能を余らせているとすぐに何かで埋めたくなるようです。

例えば先ほどの立ち食い蕎麦の券売機ですがフルカラー化により様々な商品の写真が一画面に大量に表示されますがそばやうどんの種類は写真では判別しづらく初見だと逆に写真が多すぎてわかりづらい状況になってたりとかおすすめのセットメニューばかり先に出てきて単品がどこにあるか分からないとか情報が多いことによる弊害が発生します。産業機器の操作パネルにおいては今までは白黒表示だったのがモデルチェンジでフルカラー化されると作る側としては一気に色をたくさん使いたくなるのが人情ですが、ユーザーとしては色数をやたら増やされても使い勝手が向上するとは限りません。使える色数がたくさんあるとつい全部使ってしまいたくなりますがそこはぐっと我慢して必要なところに必要な色だけを精査して使用するようにしましょう。

そして色についてはもう1つ重要な注意点があります。色弱者の方への対応です。詳しい内容は下記のリンクに分かりやすく解説されています。

https://webtan.impress.co.jp/e/2019/10/09/33819

男性に多く日本人男性の場合20人に1人の割合といわれています。人によって見え方は様々ですが特に赤と緑がどちらもグレーっぽく見えてしまうことが多く例えば昔の充電器によくある赤いLEDが充電中で緑のLEDが充電完了の表示などはかなり不親切な表示であるといえます。産業機器を扱う現場ではいまだに男性作業員が多いこともあり作業環境の改善と生産効率の向上を目指すうえでは今では欠かせない配慮です。この色に対する研究/活動はすでに多くの団体や企業によって行われています。また推奨配色のガイドブックも無料でダウンロード可能です。

https://www2.cudo.jp/wp/

http://www2.cudo.jp/wp/wp-content/uploads/2018/10/cud_guidebook.pdf

昔は色弱者の方がどんなふうに見えているのかを体験するには特別なフィルターを付けた専用眼鏡が必要でしたが今ではスマホの無料アプリで気軽にシミュレーションできるようになりました。正に百聞は一見にしかずなので商品開発に携わる方は一度試されてみるとよく実感できると思います。

https://apps.apple.com/jp/app/%E8%89%B2%E3%81%AE%E3%82%B7%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%BF/id389310222

https://apps.apple.com/jp/app/%E8%89%B2%E3%81%AE%E3%82%81%E3%81%8C%E3%81%AD/id388924058

またアドビのイラストレーターとフォトショップでも今では疑似的にシミュレーションできる機能が搭載されています。

そして世の中には逆に色がより多く見える人もごくまれに存在します。

https://www.excite.co.jp/news/article/Karapaia_52186813/

4色型色覚というもので遺伝子的な特徴により普通の人より多く色を見分けられるといったところでしょうか。

色というのは絶対的に決まったものではなく人によってさまざまに感じられるものだと理解しておくことが必要なようです。

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