経産省・特許庁の「デザイン経営」宣言とは、

山中です。今年の5月、経済産業省・特許庁がデザインによる企業の競争力強化に向けた課題についてまとめた「デザイン経営」宣言を発表しました。簡単に言えば、これからの日本の企業はデザイン経営で競争力を高めないと、未来がないぞということです。これを策定したしたメンバーも日本を代表する企業のデザイン担当者やデザイナー、コンサルタントが勢ぞろいしています。いずれにしても大変力のこもった提言になっています。序文には、
「日本は人口・労働力の減少局面を迎え、世界のメイン市場としての地位を失った。さらに、従来の常識や経験が通用しない大変革を迎えようとしている。そこで生き残るためには、顧客に真に必要とされる存在に生まれ変わらなければならない。そのような中世界の有力企業が戦略の中心に据えているのがデザインである。一方、日本では経営者がデザインを有効な経営手段と認識しておらず、グローバル競争環境での弱みとなっている」
と、かなりデザイン経営の必要性をあおっています。さらに、
「デザイン経営の効果」=「ブランド向上+イノベーション向上」=「企業競争力の向上」
として、ブランドとイノベーションを通じて企業競争力向上に寄与するとしています。

実際、私たちが長くデザインに携わってきて感じるのは、企業がデザインに対しての価値を認識していない点です。確かにその点ではデザインを企業力にしたアップルやダイソンとは比べようもありません。
この報告書の中にも、British Design Councilが、デザインに投資すると、その4倍の利益が得られる、との発表を紹介しています。
この「デザイン経営」宣言が日本企業のデザインに対する意識を、少しでも変えてくれることを期待します。

出典:「産業競争力とデザインを考える研究会」
http://www.meti.go.jp/press/2018/05/20180523002/20180523002.html
「デザイン経営」宣言
http://www.meti.go.jp/press/2018/05/20180523002/20180523002-1.pdf
「デザイン経営」の先行事例
http://www.meti.go.jp/press/2018/05/20180523002/20180523002-3.pdf

 

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