ディスポーザブル (disposable)とサスティナブル(sustainable)

itoです。近年、環境への負荷が問題視されるようになり大量生産品の使い捨て消費に対して継続可能な社会を目指した取り組みが注目されるようになりました。
レジ袋の有料化や、大手カフェチェーンのストロー素材がプラスチックから紙に変わったことなども一例です。
もちろん医療器材のように安全・衛生上などの理由で使い捨てが求められる分野もありますから一概にどちらが良い悪いの判断はできません。
サスティナブルを声高に叫ぶようになってきた欧米に対して、100均製品をはじめとする多くの生産品を送り出している中国は
国策もありどちらかというと環境問題への意識がそれほど高いようには見えませんが、身近で面白い例があったので紹介します。

世の中には使い捨てとそうで無い製品が平行して利用され続けている分野があり、例えば宿泊施設などにある使い捨て安全カミソリは衛生面から言ってもその方が良いのでしょう。
一方家庭では手剃りに加えて電動のものもあり(これも使い捨てのチョイソルなどもありましたが)丸ごと使い捨てる物と、劣化・消耗した部分だけ交換して使い続ける製品が共存していますね。
私はそれほど髭が濃いわけではないので普段は手剃りの適当なものを使っていますが、出張などで手軽に使うために1つだけ10年以上前に買ったBraunの電池式シェーバーを持っています。

Braunは多くのすぐれたデザインの製品があり、シェーバーも高機能なものから簡易なものまで沢山のラインナップがあります。
この Braun BS350 も必要十分でいかにもBraunらしい合理的な造りになっています。
単三電池2本で駆動し刃先を守るキャップ部分が回転することでキャップの紛失と防止電源スイッチのロックを兼ねた構造になっており、
電池蓋に内刃掃除用のブラシまで内蔵するなど動きや造形に無駄がないデザインと思います。色がスケルトンなのは当時のiMacの影響でしょうか。
単純な構造でほとんど壊れる要素もないので気にいっておりましたが、頻度が少ないとはいえさすがに長く使うと切れ味が鈍くなり数年前に替刃を買おうと探したところ、かなり前にBraunからの消耗部品供給が終わってしまいました。
ならば買い替えるしかないかと後継機を探すと基本同じ構成でも余計な造形が加わっていてオリジナルのシンプルさがありません。

それに加えて最初から説明文に「本機の替刃はありません」という表記が。。つまりBraunは最初から「使い捨てと思って買ってください」と売っているのです。
確かに利幅の少ない乾電池式のシェーバーの部品まで確保しておくというのは経済原理からすれば無いのでしょう。
でもどこも壊れていないものを使い捨てるというのは気持ちの良いものではありません。
なんとか使える方法はないかとネットをアレコレ探していたところ。今年になってなんとアリババのECサイトに外刃と内刃の互換品を見つけました。


取り寄せに時間はかかりますが価格も安いのでダメ元で外刃と内刃をセットで2組注文し約2週間後に届きました。取付てみたところ問題なく元の切れ味が戻りました。

たぶんこれを作っているところはサスティナブル云々という考えでなく、単純にまだ使える製品の消耗品がないから作って売ってるというだけでしょう。
変な思惑ではなく本家が見捨てたものを互換品とはいえ普通に売っていることに中国の消費行動の面白さを見た気がします。
余談ですがアフリカの某国に行った人から聞いた話で、現地の人が「日本のカミソリはすごい。1年たってもまだ切れる」
と言っているのでみせてもらったらビジネスホテル等に置いてある貝印の使い捨てカミソリだったそうです。
本当のサスティナブルとはなんなのでしょうね。

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